【顧客体験レポ】ライブイベントのグッズ販売を効率化!顧客体験を向上させる
こんにちは、新卒入社の杉本です。
皆さんは音楽ライブやコンサートに行かれてグッズを購入されたことはありますか?私、杉本は、この夏、同じアーティスト(世界的にも人気のあるK-POPグループ)のコンサートを東京公演と大阪公演、2公演ともに参加し、両方のグッズ販売方法を体験しました。そんな体験からグッズ販売方法の「対面販売」と「事前購入型の会場受取」の2種類をご紹介したいと思います。
顧客体験レポシリーズは、私、杉本が実際に体験した顧客体験を紹介していきます。対面コミュニケーション、非対面コミュニケーション、対面+非対面(ハイブリット型)の3形式で展開しています。その中で、今回は、グッズ販売の体験から、対面+非対面(ハイブリット型)の顧客体験レポートをご紹介します。
K-POPの日本公演のエンタメ市場とは?少ない公演数で多くの観客動員を実現
新陳代謝が激しい音楽業界で圧倒的な支持を得ているK-POP。韓国エンタメの市場規模は今後更に成長すると言われています。そんなK-POPの日本公演ライブ動員数は年々幅を広げており、2023年上半期国内興行規模ランキングでも勢いが象徴されています。下記の表は、音楽ポップス興行規模ランキング2023年上半期ランキングです。特徴としては、少ない公演数で多くの観客動員を実現していることです。
- 参考サイト:ぴあ総研(https://corporate.pia.jp/news/detail_live_enta20230815.html)
- 有料目つ、有観客のオフライン公演のみ
- 興行規模=公演回数 x 各開催会場の最大収容人数(実際の動員数とは異なる)
ライブ・コンサート収入の重要性が高まっている中、ライブの楽しみの1つのグッズに注目
CDやDVDなどパッケージ製品の売り上げが落ち込むなか、ライブ・コンサート収入の重要性が高まっています。大きな収入源となるのはチケット代ですが、ライブのビジネスとしての成功はグッズの売り上げにもかかっていると言われています。
2019年のデータになりますが、ぴあ総研のアンケート調査によると首都圏のライブ参加者のうち、グッズ購入者は37.3%。ライブ参加者の3人に1人以上がグッズを購入しているそうです。また、グッズ購入者の年間グッズ購入費は1人当たり平均22,386円です。
ライブ参加者に占めるグッズ購入者の構成比率が高いジャンルは、
- 「アイドル」(75%)
- 「韓流、K-pop」(66%)
- 「アニソン、声優関連」(59%)
- 「邦楽ロックポップス」(50%)
です。K-POPが2位と上位に位置しています。
グッズ購入方法(タイミング)として現在利用されているのは、利用者が多い順に、下記のようになり、公演までに間に合うようにグッズ購入をしたい方が多いことがわかりました。
- 「公演当日に会場のグッズ販売所で開演前に購入」(81.3%)
- 「事前購入サービスで購入し、公演当日を迎える前に受け取る」(31.6%)
- 「公演当日に会場のグッズ販売所で終演後に購入」(31.6%)
グッズ販売方法「対面販売」と「事前購入型の会場受取」の2種類
私はこの夏、同じアーティストのコンサートに東京公演と大阪公演、2公演ともに参加し両方の販売方法を体験しました。グッズ販売方法は、「対面販売」と「事前購入型の会場受取」の2種類がありました。Aの東京公演は「対面販売」、Bの大阪公演では「事前購入型の会場受取」を利用しました。
ここからは多くのメリットを感じたBの大阪公演「事前購入型の会場受取」について解説していきます。まず、「事前購入型の会場受取」とは事前にオンラインで購入したグッズを当日会場で受け取るシステムです。そのため会場で長時間並んで買う必要がなくとてもスムーズに購入することができます。
「事前購入型の会場受取」までの流れ
- ショップアカウント登録
- LINEアカウント連携(商品受取引換券(QRコード)の表示がよりスムーズに)
- 専用サイトから商品受取希望公演日を選択
- グッズを選択
- カートへ入れる
- 受取希望時間を選択
- お支払方法を選択
- 購入完了
- 当日マイページから引換券を表示
- 窓口スタッフがQRコードを読み取り、確認
- 受取完了
「事前購入型の会場受取」システムのメリット
1.メリットは売り切れの心配がない
実は、東京公演で6時間以上並び、ようやく自分の番が回ってきた!と思いきやお目当てのグッズが目の前で売り切れてしまった、、、というショッキングな体験をしました。目の前で売り切れてしまうという出来事は、一度だけではなく何度か全く同じ経験をしたことがあります。そんな私も「事前購入型の会場受取」を利用することで余裕を持って行動することができました。
2.混雑緩和の解消
大阪公演は、前日の台風の影響で交通機関に影響があり、到着する頃には会場時刻はとっくに過ぎていました。ですが、この会場受取システムのおかげで大混雑しているグッズ列に並ぶことなく、5分以内にグッズを受け取ることができました。公演にも無事に間に合い、今回のような緊急事態にも対応してくれることが分かり非常にスムーズな動線でした。また、システムは普段使い慣れているLINEとの連携で使いやすかったです。東京公演の会場受取枠はすぐに埋まってしまい、予約ができなかったので並ぶしかありませんでしたが、大阪公演は運営側が枠を拡大したおかげで、受取システムを利用することができました。
3.業務効率化や人件費削減
事前購入型の会場受取システムを取り入れることで、「購入するグッズについてスタッフさんに質問する」→「確認する」→「会計」の流れをショートカットできます。複数グッズを購入する場合は、「購入するグッズについてスタッフさんに質問する」→「確認する」を1回1回繰り返すため時間もかかります。会場は大変混雑しているため、スタッフさんと購入者の声が聞こえにくく、連携が取れないことが多いです。このような点の改善にもつながります。
最後に
今後、様々なジャンルのライブでこの会場受取システムが主流になっていくことだと感じる体験となりました。このようなシステムは、イベントの運営を効率化し、参加者の体験を向上させることが可能です。また、参加者の情報を収集することにより、参加者に対するコミュニケーションやデータの分析も容易になります。さらには、感染症対策や混雑緩和目的だけでなく、グッズ転売防止の意図もふくめたシステムになっていくことも願います。
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記事を書いた人
株式会社Cプロデュース社長室兼営業アシスタント/2023年4月新卒入社/コールセンター、マーケティング業界のノウハウを日々習得中!社内スタッフ向けに最新のEC通販ニュース発信も担当。最近はGA4(Google Analytics4)でサイト分析を始めました。/K-POP好き
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